REZIL

トップメッセージ

代表取締役社長 丹治 保積

代表取締役社長
丹治 保積

株主・投資家の皆さまへ

2024年4月24日、レジルは東京証券取引所グロース市場に上場いたしました。創立から30年を迎える節目の年に、あらたな成長に向けて挑戦できることを嬉しく思っております。
そして、これまでご支援を賜りました皆さまに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

当社は1994年、東大阪で町工場のコスト削減事業からスタートしました。その後、2004年にマンション一括受電サービスを開始して以来、エネルギー領域における事業環境変化を捉え、自己変革を重ねながら非連続な成長を遂げてきました。2021年に私が社長に就任してからは、新たなエネルギーエコシステムの構築と脱炭素社会の実現に向けて、自らが変わる、変えていくという覚悟のもと、デジタル発想でのビジネス展開を推し進めてきました。

現在、私たちの事業は大きく3つの柱に分かれています。まず1つ目が、マンション一括受電サービスを基軸とした分散型エネルギー事業です。これは当社がサービス提供時にマンションへ設置する受変電設備及び太陽光発電・蓄電池等のDER*設備を活用することで、平時は電力需要の調整・制御によるコスト合理化を価値として提供する一方、災害時には水道ポンプやエレベーターを動かす電力を確保するといったレジリエンス向上をもうひとつの価値として提供しています。2つ目は再生可能エネルギーを中心に電力を安定的に調達し、利用者の脱炭素を支援するグリーンエネルギー事業。そして3つ目は、業務ノウハウやシステム等、これまでに自社で培い、磨いてきたケイパビリティを活用し、エネルギー企業向けにBPaaSとして提供するエネルギーDX事業です。

* Distributed Energy Resources (DER):需要家が各地に分散して所有している太陽光発電システム等のエネルギー源のこと

私たちは、これらの事業を組み合わせて、これから分散型エネルギープラットフォームの構築を目指します。DER設備を自社資産として有し、エネルギー需要の低い時に蓄電池に電気を貯め、需要が高い時に供給するといった制御技術等、デジタル技術にさらに磨きをかけながら、現在有する2,200棟の設備をネットワーク化していきます。これにより仮想発電所(VPP)を構築し、それをAIで制御することで再生可能エネルギーの最適化を図ります。こうして無駄のないエネルギーの活用が可能な世界、グリーンVPPを実現していく考えです。
現在のビジネス展開領域・顧客は分譲マンションが中心ですが、将来的には賃貸マンション、オフィス、工場等へも展開していきます。これら設備の管理・保守、電力の調達等を全て私たちが担当することで、利用者の方には脱炭素化に貢献するサービスを利用しながら、そのことを意識する必要がない暮らし・世界を実現したいと考えています。

今後も、私たちの成長にご期待いただくとともに、ご指導・ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

2024年4月24日
代表取締役社長丹治 保積